指揮者・岩城宏之を悩ませた痔とは



指揮者・岩城宏之を悩ませた痔とは──華麗なる指揮者は、じつは潔癖症?

名指揮者・岩城宏之は、じつは長年、痔に悩まされていた人でもありました。
多忙な本業のかたわら書かれた著書『棒ふりの休日』『棒ふり旅がらす』に、その実態が描かれています。

子どものころ、厚手の紙で、しっかりお尻を拭かないと気がすまなかった岩城さん。
家のトイレには、かれ専用の厚手の紙が用意してあったという徹底ぶり。
それも、血がにじむまで拭かないと、気がすまなかったそうです。

さらに、汲取り式トイレの様子をながめるのが好きで、長時間、飽きずに眺めていたとか。
この必要以上にお尻を拭くクセと、トイレに長居する習慣が、痔の原因に違いない・・とは本人談。

長じて音楽界へ進み、かけだしの指揮者のころ。
南国イタリアの音楽会で指揮したあと、寒い北ドイツへ移動。
この急な温度差のため、一気に痔が悪化。
強い痛みと、出血が起こり、ほとんど動けないほどになったのです。

這うようにして、ホテル近くの薬局へ行き、カタコトのドイツ語で必死の訴え。
本人いわく、日本語にすると、こんな感じだったそうです。
「オチリ(お尻の幼児語)から、たくさん、血が・・汝、その為の良き物を持たざるや、否や?」

その後、手術で痔は完治。
それ以来、岩城さんは「お尻を清潔に保つマニアというか、鬼」になったそうです。
まず紙でよく拭く。さらに、ぬれナプキンで拭く。
仕上げに、バスタブでぬるま湯シャワー1分間。
(指揮者は職業上、時計なしで正確な分数を測れるそうです)

ここまですれば、さすがに痔の再発はなかったと思われます。
しかし、なんという清潔好き・・(潔癖症?)

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